ばんばあぐみたい

　しょうは毎日一回から二回はうんちをする。なこちゃんが便秘気味なのに比べればすこぶる快便である。

　彼はどういう訳だか、うんちが出ると必ずこう言うのだ。

　「ばんばあぐみたい」

　うんちがハンバーグみたいに見えるのか？　たしかに似てないこともないな、なんて納得し始めた頃、彼はまたこう言った。

　「おいもみたい」

　あ？　なんでもいいの？　そう思ったむるっちは尋ねてみた。

　「じゃ、なこちゃんのうんちは？」「おいもみたい」
　「お父さんのは？」「・・・まんまる」
　「お母さんのは？」「・・・どんなだろうねぇ」

　きっと彼はうんちに対して一家言持っているのだ。しかし、１歳児のボキャブラリーではここまでしか語れないのだ。お母さんはそう思いながら、あんたのお尻を拭いているのよ。分かってる？