おすわり

おばあちゃんのうちには３匹の犬がいる。最古参はマイケル，次はシーター（メス，色白美人，子供の面倒をよく見てくれる），最後がチビ。ありがちな話だが，チビと名づけられた奴が一番でかくなってしまった。

マイケルは子供たちの存在が脅威らしく，子供を見れば吠える。だから子供たちもマイケルにはなつかない。シーターは子守りをしてくれるし，チビは普段以上に餌をもらえるので，子供たちをあまり邪険には扱わない。

なこがシーターの前で蛙の真似をしてるなぁ・・・なんて思ってたら「お母さん，シーターみたいでしょ？　わんわん」とシーターに吠えている。おすわりだったのね。それで，人間の尊厳は何処へ行っちゃったの？

今度はそれを見たしょうが「わんわん　ちーた（シーター）のまね」と，犬風におすわりをする。恥ずかしくないのか，あんたたちは！

しばらくそうして遊んでたかと思うと，今度はチビを見に行くしょうちゃん。チビはしょうから何かもらえると思ったようで，おすわりをして，尻尾をぶんぶん振っている。それを見てしょうはこう言った。

「おかーたん，ちび，ちーたみたい」

いや，チビもシーターも犬なんですけど・・・。