ちょっと違うだけなのに＜昔話＞　その２

なこ（４歳半）の十八番は相変わらずの『ももたろさん』

「むかしむかし，あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ柴刈りに，おばあさんは川へお洗濯ものに行きました。すると桃がどんぶらこどんぶらこっと流れてきたので，拾っておうちに帰りました。

おじいさんとおばあさんは，その桃をおかずにして食べることに・・・じゃなかった，おかずを食べた後で食べることにしました。おじいさんとおばあさんが食べようとすると，桃は勝手に割れて，中から男の子が生まれてきました。おじいさんはその子に桃を食べさせてやりました。大きくなったので，その子を桃太郎と名前をつけました。

ある日。悪い鬼がいると聞いたので，桃太郎は鬼が島に行って鬼をやっつけることにしました。お出掛けするので，きびだんごをたくさん作りました。桃太郎はきびだんごをたくさん持って，帰ってきてからの分も置いておいて，出掛けました。

鬼が島へ行く前の海のところに，がちょうと・・・

（思わず笑うと「いーじゃん！お話だもん！」と笑いながら抗議する語り部・なこ）

犬と猿がいたので，一緒に舟で鬼が島に行きました。鬼が３つ・・・じゃなかった。鬼が２ついたので，桃太郎に負けました。それで「もうしませんから許してください」とお金と宝物をくれました。

桃太郎は帰りの舟がなかったので，お金で自転車を買って，自転車でうちへ帰りました。

（だんな「ねぇ，なこ。舟がないのに海はどうしたの？」）
（なこ「最初ちょっとだけ舟でぐるって行って，それから自転車で行ったの！」）

うちへ帰ってからきびだんごを食べました。おしまいっ！」

一方，しょうの昔話は・・・というと。

「むかしむかし，あるところにぃ，ちょーちゃんももたろーと，なこちゃんももたろーと，おとうさんももたろーと，おかあさんももたろーが・・・

（ここで，なこが突如でかい声で「ももたろう」を歌い始める）

あぁ，もう！なこちゃんやめてよぉ。ちょーちゃん，おはなしするんだからぁ。やーめーてー！」