しょうが転ぶと？

最近こそ，転ぶことは減ったけど，一時は歩く距離より転ぶ距離の方が長いかと思う程よく転んだ。でもほとんど泣かない。

外を歩き出して，それで転んでも泣かない。でも起き上がらない。何をしているか？　そう，彼は転んだ状態で何かを探している。何でもいい。とにかく「これを取っただけ。転んだわけじゃないよ」というポーズが取れるものなら，石でもゴミでも砂でも何でもＯＫ。「あーはいはい，わかったわかった，転んだ訳じゃないもんねー。」ってなフォローを大人が入れればそれで済むらしい。

ところが，たまに何もないことがある。もともとリーチが短いのに，そうそう都合よく何かが拾えるはずがない。そういうときは，仕方なくそろそろと立ち上がり，今転んだこと自体を無視している節があった。当時はまだ話をしなかったので，彼が考えていた本当のところは分からない。でも，見ていた親はそう思っていた。

今は転ぶ回数が減っているので，なかなかそういう面白い状況には出会えないが，先日，買い物に行ったスーパーで転んだ。危ないよっていう声を無視して走って転んだので，ますます状況的には・・・ねぇ。ところが，しょうは「ん？」とあたりを見回し，何事もなかったかのように，また走り出したのだった。

呆けてるのか，ふざけてるのか・・・

「呆けてる」と言えば，彼はごはんを食べた直後に「食べてないよぉ。ごはんまだぁ？」って，ほとんど毎回言う。どんなにたくさん食べても言う。全然だめ。説明したところで聞く耳なんてのは最初からもってません。だんなは「おまえ，ぼけとんか！」と突っ込んだりしてるけど，あんたが言われるのは休日だけだよ・・・とひそかにため息をつくむるっちでした。