お下がり

なこは女の子。先日，みーちゃんお姉ちゃんからお下がりをもらったの。いろんなスカートがたくさん入ってた。ちょっと大きいけど，それがまた嬉しい。

しょうは男の子。ひさくんお兄ちゃんから去年もらったお下がりは既にぴちぴち。しかもズボンばっかり。

なこちゃんはお下がりをもらってから「今日はスカートにする」とスカート派に転向。お出かけなら，スーパーだろうと，公園だろうとスカートを選ぶようになった。

「かーたん，きょう，おでかけ？　しょーちゃんも，しゅかーとがいい」

ほぇ？　どーしようかねぇ・・・と思い悩む。抑圧すると大人になってからやばいっていうし，でも知ってる人に会うからなぁ。すると，横から，なこちゃんが一言。

「あぁ，いいよいいよ。なこちゃんの，このスカート，小さくなったからしょうちゃんにあげるよ。着てみる？」
「うん，なこちゃん，ありやとー」

おいおい。お母さんを置き去りに，話が出来上がってしまった。

どうやら（しょうがスカートを着ないのは持ってないから）と，なこは理解したみたい。仕方ないので，その日はそのデニムのスカートに赤いアンパンマンの靴下＆キティちゃんの赤のオーバーパンツでコーディネート。着替えると，くるくるっと回って（デニムだから，ふわふわっとは開かないけど，そういうつもり）「かーいー？　くるくるくるちゃんみたい？」とご満悦。よかったねぇ，しょうちゃん。

そうして今日に至る。一日おきに，そのスカートを着るしょうちゃん。だって，一枚しかないもんね。洗濯している日は着られないよ。