がいこつのたこ

最近，どういう訳か，なことしょうの間で「がいこつ」が流行っている。たぶん，発端は五味太郎の『がいこつさん』という絵本だと思う。ともかく，今は「がいこつ」大好き。

図書館で，しょうが絵本を借りる基準も「がいこつ」か「おばけ」。次に「オニ」か「かみなりさん」が題材のもの。これがたくさんあるので，ありがたいやら，困るやら。

今日，折り紙とトイレットペーパーの芯を使って，しょうと蛸を作って遊んでいた。４体の蛸を作ったところで，いきなりしょうが言った。

「おかーさん，がいこつのたこにして」

いいよ，じゃ，蛸の顔にドクロを描いてあげる・・・と考えたとこで，はっと気がついた。蛸って・・・軟体動物じゃなかったっけ？　骨，ないよ。じゃ，「がいこつのたこ」って何？　むるっちの頭の中で蛸がうねうね動いている。しょうは「作ってよぉ」と言う。 結局，それはうやむやになり，作らずに済んだ。

しばらくして，なこが帰宅。しょうが本棚に並べておいた折り紙の蛸を見て，ぶつぶつと手を合わせている。

「パン！パン！ぺこっ（二拍一礼だよ）。くろいひと（蛸）は，なこにくろいおえかきください。パン！パン！ぺこっ。あかいひとは・・・ぶつぶつぶつ。パン！パン！ぺこっ。あおいひとは・・・。パン！パン！ぺこっ。きいろのは・・・。」

それから，くるっと振り返り言った。

「いまねぇ，お願いしてたの」

うん。それは見てても分かったけど，一体折り紙に向かって何をお願いしたんだか。しょうもしょうなら，なこもなこだよ。お母さん，参るわ。