お店屋さんごっこ＜カフェテリア編＞

なこ「いらっしゃいませ，いらっしゃいませ，お店でごじゃいますぅ。何がいいですか」

またお店屋さんごっこだよ。好きだねぇ。積み木でも，切り紙でも，お手玉でも，絵本でも，なーんでもお店屋さんごっこ。はぁ。しかも今日は手のひらをひらひらさせながら，客にアピールしてるよ。お母さんは夕食の準備中，あんたたち二人でやんなさい。

しょう「えーと，じゅーしゅ（ジュース）でしゅ」
なこ「何のジュースですか」
しょう「みかんでしゅ」
なこ「あぁ，のこってますよ。はい，どうぞ。１０円です。これはお金でぇあげます」

へっ？　お金を客にあげる？　あぁ，おつり・・・いや，しょうは払ってないぞ。だいたい，お客に「残ってます」とは何という言い方。それじゃ客に嫌われるぞ。そんなことを考えつつ，子供たちを無視して玉ねぎを刻む。だって，目があったら巻き込まれちゃうもん。でも耳だけだんだん大きくなっちゃう。だって，むちゃむちゃ「ネタ」臭い。

しょう「ごはんのたまごください」

おいおい。卵かけご飯だって何度言ったら分かるんだか。たまご丼も，生卵かけごはんも，ぜーんぶまとめて「ごはんのたまご」。せめて「たまごごはん」って言ってよ。「ごはんのたまご」じゃあ，蛙の卵とか鶉の卵みたいに，たまごの中から「炊きたてごはんがぴよっ！」って感じ。
なこもよく「の」の前後がひっくり返っててさー，「お母さんのひよこ（雌鶏，お母さんがひよこを飼っている訳ではない）」だの「かれーのばんごはん（夕食のカレー，カレーが夕食を食べる訳ではない）」だの，仕舞いにゃ何のことだかってことも多くて・・・。ま，いいけどさ。

なこ「はい，ちゅるー。大きいお皿のスパゲティです。どーぞ」
しょう「いただきましゅ。ぱくぱく」

はぁ？　注文は「卵かけごはん」じゃなかったっけ？　ちゅるーって，あんた。そりゃスパゲティ既に食べてるじゃん。いいかげんなウエイトレスだなぁ（あ，コックかも）。

そうこうしているうちに，お店屋さんごっこも一巡したようで，冒頭へ戻っている。

しょう「かれーください」
なこ「そんなに食べられないです。これでおしまいです。」
しょう「がおー」